2010年5月7日金曜日

掛け算の順序と正方形と長方形の面積。

このブログで取り上げる算数は、普通の小学生が普通に算数が解けるために書いています。
そして、算数から離れて数十年経ったお父さんが、子供と一緒に楽しく解いて行ける手助けになればいいなぁと思います。

だから、中学受験のための算数ではありません。

それからもう一つ。
小学校で教えてくれる算数とも、少し違うかも知れません。

そもそも、小学校の先生の多くは、算数が苦手です。(たぶん)
苦手だから、指導要領にそった考え方と解き方しか教えられないのです。

これは、去年、僕の息子(小2)のテスト問題です。
--------------------------------------------
かびんが 6つ あります。
どの かびんにも 花が 7本 さして あります。
花は ぜんぶで なん本 あるでしょう。


・しきは どちらですか。 よい ほうに ○を つけましょう。
ア 6×7      イ 7×6
--------------------------------------------

これ、一体なに???

こんなもの、どっちでもいいに決まってます。

なんか、掛け算の順序 とか言うらしいです。
A × B = C とした場合、必ずAの単位とCの単位が一致しなければいけないらしい。(なんでやねん!!)

ちなみに、次の問題は、こんな問題でした。
--------------------------------------------
5人の 子どもに、 1人 6こずつ くりを くばります。
くりは ぜんぶで なんこ いるでしょう。


・しきは どちらでしょう。
ア 6×5      イ 5×6
--------------------------------------------
どっちでも、ええやん!!

5×6の式にすると、くりは全部で30人必要???

ンなアホなぁ~~~。


まあ、掛け算の順序については、検索してもらえればいいです。
賛否両論あります。
僕の意見としては、下記のサイトと同意見です。
積分定数さんのサイト
http://daiba-suuri.at.webry.info/



去年、小4の娘のテストで、こんなのもありました。
--------------------------------------------
長方形の面積は(         )
正方形の面積は(         )
--------------------------------------------
娘は両方(たて×よこ)と書きました。僕が娘にそう教えました。「斜めに描いてあっても、四隅が直角の四角形の面積は『たて×よこ』だよ」と。
そしたら、正方形の方がバツでした。

ここは、ちゃんと教えないとイケないと思い、
「こうやって、わざわざ2つ並べているのだから、答えが両方共同じわけはないよ。
正方形の面積は『対角線×対角線÷2』だよ」
父親の威厳を保ちつつ、やさしく図を描いて説明しました。
娘も「あ、ほんまや」と素直に納得してくれました。

ところが、次の日娘に怒られました。
テストで間違ったところを、直してもう一度提出するのですが、
「正方形の面積は 『一辺×一辺』と書かないと、あかんて 先生に言われたやん!」と。
「ええっ!!」
ビックリして、椅子からズリおちました。

「対角線×対角線÷2 は バツ」と娘。

テスト用紙をみると、たしかに、赤い字で『一辺×一辺』と先生が書いていました。

『たて×よこ』と『一辺×一辺』一緒やん!!
『対角線×対角線÷2』おうてるがな・・・

文部省認定の算数の教科書に、正方形の面積の公式は『一辺×一辺』しか書いていませんでした。

『たて×よこ』と『一辺×一辺』
確かに、文字で書くと違いますが、内容は同じです。
「おむすび」 と 「おにぎり」 は違うんですか?
「ごはんを炊く」と「お米を炊く」は違うんですか?

こう言うのを、屁理屈といいますよね。
6×5 と 5×6が違うというのも、屁理屈です。

関西では、「お風呂に火ぃ つけてきて」と母親は子供に言います。
だからと言って、火事が頻発しいるわけはありません。

ま、最近はスイッチを押すだけですが・・・


すべての日本中の小学校の先生のレベルがこんなに低いとは思いませんが(思いたくありませんが)、どっちでもいいコトと、そうでないコトの区別は、ちゃんとつけて欲しいと思います。

こんなにアホな算数教育をされてる我が子を放ってはおけません!!
(そんなに、熱くもないですが)

僕としては、子供と算数を楽しみたいのです。
お父さんも、少しはエライんだ、ってとこを子供に見せつけ、算数が苦手な嫁にほんの少しだけ尊敬させようでは、ありませんか。


算数は発想です。問題を見た時、全くわからなくても、考えているうちに、「あっ!」という瞬間が出てきます。その気持ちよさは、決して他では味わえません。
また、例え間違っていても、分からなくても、「なるほど!」という解法を見せられた時のスッキリ感。コレこそが算数、数学の醍醐味です。

0 件のコメント:

コメントを投稿